情報リテラシー論と私

情報リテラシー論といろんな 私 。なりきり講義レポート。講師の横田秀珠氏こと、よこたんのブログはこちらですhttps://yokotashurin.com/

#1「8時に起きると普通の社会人っぽいじゃないですか」

僕はスマホが無いと生きていけない。

いや、正確には、スマホが無いと精神の安定を保ちつつ来る日も来る日もキソゾウキソゾウやってられない。

まあ、空き時間という空き時間にスマホしてるったって、何をしているかは人それぞれだ。僕の場合はTwitterのTLの監視が専らである。用途別に作った3つのアカウントを行ったり来たりして、大切な情報を見逃すまいと目を光らせている。お陰様で視力は0.1ない。メガネ歴十うん年だ。ただの遺伝かもしれないが。

それはさておき、そんな奴がシラバスをぱらぱらーっと眺めたとき、情報リテラシーの文字に目を止めないわけがない。そう、今日という日を、5限の授業を、情報リテラシーの講義を、表には出さないものの内心ひっそりと楽しみにしていたのだ!

楽しみにし過ぎて、授業開始10分前に大講に到着してしまった。なんと珍しい。いつも通り端の席に直行する。腰を下ろすと同時にスマホTwitterを開きiPhone 5sの画面をスクロールするという動作をそつなくこなす。何気ないけれど無駄な動きなんて1ミリもないくらい、身体に染み込んだ熟練の技だ。なにせこの道7年目ですから。どやぁ。

 

気付いたら先生が来ていた。いや、教授と呼ぶのか?大学のシステムはまだよくわからない。とりあえず、これから講義して下さる方がいらっしゃった。スクリーン上の情報によると、なんらかの会社の代表取締役らしい。偉そう。スマホを机の上に伏せノートをとる準備をする。柔和な笑顔を見せながら、彼は僕らを和ませるように笑いを交えながら話し出す。

情報リテラシー「論」なのか、ふんふん。「論」が付いてれば検索し易そうだしな、ふんふん。なんだその大量のiPhone……使ってないなら僕におくれよ。そろそろ5s卒業させてくれよ。

なんと。リアルタイムでコメントをスクリーン上にシェアしちゃうんですか。ぅわお。まあ、僕のTwitterはリアルの知り合いとは繋がってないからTwitterでもなんら問題無いんだけども。こっちは匿名で発言できるしな、スベっても怪我しないぜ、良き良き。

って、もう質問してる奴がいやがる。上手いこと言おうと考えてたら先越されたわぁ、うわぁ、なんか負けた気がするぅ、発言する気失せたわぁ。

なんて思いつつも拾えるネタは無いかとレーダーの感度を上げる僕。普通の百何人規模の授業だったら、僕みたいなただの無害なボッチの発言で笑いを取れることなんてありえんからな。さすが日本。そんな日本好きだけど。

へ、なんと。レポートは世界中に大公開前提で書くんすか。いやぁ、こんな凝ったの見せられたら対抗心滾りますねぇ、ふんふん。あ、今日は書かなくていいの。じゃあ1週間でじっくり綿密なプランを考えてやろ。それで検索上位に現れちゃったりして、授業で紹介されちゃったりして、他学生に認知されちゃったりして、ぐふふふふ。悪くないぞよ。

て、ロボホン……無視しないであげて……面白いから……ったくよこたんは憎めないな。こういう人は敵ができないんだろうな、直ぐ壁を築く僕と違って。ネット上で人間関係つくるのが上手な人は、リアルでも上手なんだろうな。いや逆か?リアルで上手だからネット上でも上手くいくのか?どっちが先とかは関係ないか。そういう人は、なんていうか、こう、近づきやすい上に誠実そうな雰囲気を纏ってるんだろうな。よこたんみたいに、僕と違って。まずニックネームからしてどうぞ仲良くしてして下さい〜感があるもんな。僕もなんか考えるか。思いついたところで、呼んでもらえるような友人が今のところいないのが難点だが。

よこたんが寄せられた質問に一通り答えたところで授業終了の時刻となった。チャイムは鳴らない。そういう学校なのだ。今日分かったことは、エアコンは大講では操作出来ないことと、試験を舐めたらあかんということだった気がする。カリキュラムによると第1回目の講義は「情報リテラシーを学ぶ意味」なんて書いてあったが、そんな話を彼はなさっていただろうか。僕は記憶にございません。全部ロボホンのせいだ。オチを持ってきやがって、このこの。つまるところ情報リテラシーを高めた方が身の為だ、ということなのだろう。恐らく。

 

ロボホンにちょっかいを出すでもなく、スマホコレクションを眺めるでもなく、僕の1日のノルマが終わったので帰路につく。自転車を漕ぎながら考えた。この全人類とシェア型のレポート課題は、人と必要以上に関わることを避けてきた僕にとってキソゾウキソゾウなんかよりかなり精力を注ぐ必要があるなと。なにせ彼の言うとおり、ネット上に公開するなら下手なことは書けないし、少なくともよこたんという人様に確実に呼んでいただくことを前提としているから、言葉遣いや文章の構成だってそこそこしっかりしていなければカッコがつかない。持ち合わせている日本語が少ないのが嘆かわしいな僕は、ふんふん。本、読もうかな。

彼は今夜どこで眠るんだろうか。僕がブログを書いた暁には、彼のホームページのURL http://yokotashurin.comを貼るのを忘れないようにしよう。それで評価が上がるかもしれないのだから。