情報リテラシー論と私

情報リテラシー論といろんな 私 。なりきり講義レポート。講師の横田秀珠氏こと、よこたんのブログはこちらですhttps://yokotashurin.com/

#2「作ったんですけどうちに置いてきました」

今週は授業が始まってから2週間目。情報リテラシーは先生がかわいいから、辛くない授業だ。がんばろう、私。がんばろう、5限目。がんばろう、日本。今日はロボホンが居なそうなのがちょっと残念だけど。

 

動画を流してる間に先生がプリントを配る。うーん、古いな。iPadが珍しいのか。画面の中のよこたんが言う。世の中が変わっているのに頑固にそれを受け入れなかったら、うまくいかないと。いいこと言ってる。何につけてもそうだよね。胸にとどめんとす。

 

今日の講義は「インターネット概論と歴史」という題がついている。早速スクリーンに年表が出てきた。10年ひと昔なんていうけれど……その通りであると実感。2007〜2008年のところに、スマートフォン誕生って書いてあるんだもの。今やスマホを持ってない同級生の方が少ないもの。

1995年はWindows95の発売によって、インターネットが流行語になったそうな。大ニュース3連発の1995年は、かなり日本が動いた年だったのだろうなと自分が生まれる5年前に想いを馳せる。因みに世界へ公開された初のウェブサイトは、ハイパーリンクをポンポン貼り付けた文字だけのページみたい。青い文字をクリックするだけで、世界中のページと繋がっているのだからすごいよね。今となっては普通に感じるけれど、当時初めてこの仕組みに触れた人はさぞ驚いたことだろう。

 

ここで覚えておくべき数字を書き留める。

世界の人口76億人。←35億×2ではない

電気が使える人62億人。

ネット人口40億人。

日本の人口1億人。

まだ電気が使えない人が14億人いることに驚く。日本は2億4000万のひとみ…の半分か。

 

今は回線速度、そしてトラフィックが劇的に増加しているらしい。将来は8K映像になるんだとか。まあ、私は視力が悪いから8Kも4Kも違いが分からないのだろうけど。でも自動運転自動車(2回も自動っていうのおもしろい)が高速道路を走るときなんかは、高画質の映像と回線速度が必要だそうな。確かにね。自動運転自動車……10年後には一般家庭にもあるのかな。

 

次におもしろいページ http://www.internetlivestats.com が紹介された。リアルタイムで数字が変わるので、世界中に人間がいることを感じられてなんだか心地よい。日本ではTwitterが人気だけれど、世界的にはFacebookユーザーのほうが大分多いみたい。日本人は匿名の方が意見を言いやすいのかな。あと、よこたんのこぼれ話によると、五輪のエンブレムをさのった事件があったためにこの造形大学に情報リテラシーの授業ができたそうな。気を付けないと、と胸に刻む。

 

お次はマスメディアとの関係についてだ。テレビやラジオは総務省の免許制だって知らなかったよ。ネットで見られるもの・発信できるものは、そこまでお金がかからない上に、簡単に個人が公開・閲覧可能だから広まったのかも。私だって新聞や雑誌は買わない。スマホで済むから。わざわざお金をかけて買うほどだと思えないから。でもスマホもまだない頃、パソコンをネットに接続すると使用時間によって料金が発生する頃までは、むしろ購読料を払って新聞を取った方が得たい情報を得られたのかもしれない。その頃はネットの料金も、テレビのゴールデンタイムをわざわざ外して料金を安くしていたらしい。今は、スマホは常時ネットに接続してる上に、テレビを見ながらTwitterも見るなんていう人がいっぱいいますものね。利用時間がっつり重なってますものね。敵対関係にある訳ですね。

そんなこんなで情報接触バイスが進化してきた訳ですが、現代人が1日に得る情報量は、江戸時代の人1人が一生(40〜50年)で得る情報量にほぼ等しいそうな。そうかぁ。どっちの生活の方が幸せなのかな。どっちの方が精神的に豊かなのかな。ここで間違ってはいけないのは、この変化で人間が賢くなった訳ではなく、それだけの量の情報を裁ける機器があるから現代人がたくさんの情報を得られるということだ。技術の進歩はすごい速い。人間の進歩はこんなにもゆっくりなのに。

 

話題はついにWEBブラウザの歴史に入る。わかりやすい変動の動画があるから、そのリンクを貼っておく。http://www.youtube.com/watch?v=TFgkwm3eE4O IE懐かしいな……小学校のパソコンで調べ物をするときは、とりあえず青いeのマークを押すって覚えてたなぁ。昔はブラウザも有料で買うものだったというのも驚きだ。じゃあ購入したてのパソコンには、一体何が搭載されているのかな。……時計とか?まあ、この歴史から学ぶことは、先に世の中に出たものが、シェアを獲得する訳ではないということかな。世界は早い者勝ちじゃないのさ!明日を生きる希望が湧くね。でも、さのっちゃダメだよ。

 

将来はスマホの無線充電が可能になるらしい。しかもその電源スポットが、今でいう無料Wi-Fiスポットみたいに無料で提供されるようになるのかも……とな。ネットの進化恐るべし。モノとモノをネットでつないでしまうし。その上人工知能を持てば、人間よりも人間の役に立つだろうし。

 

フロー型のSNSでは、追いかけたい有名人に直接メッセージを送ることだってできるし、初めてコンタクトをとる顔も知らない人とも親しくなれるし、この速さでどんどん発展していったら、10年20年後には、一体どんな通信手段を私達は使ってるんだろう。おもしろそうだけど、少し怖いな。機械に使われてる感じがして、怖いな。今のこの生活も、何年か経ったら古いな〜ってなってしまうのも怖いな。スピード早すぎてついていけるか心配……。でもま、その時はその時だよね。がんばろう、私。がんばろう、日本。

#1「8時に起きると普通の社会人っぽいじゃないですか」

僕はスマホが無いと生きていけない。

いや、正確には、スマホが無いと精神の安定を保ちつつ来る日も来る日もキソゾウキソゾウやってられない。

まあ、空き時間という空き時間にスマホしてるったって、何をしているかは人それぞれだ。僕の場合はTwitterのTLの監視が専らである。用途別に作った3つのアカウントを行ったり来たりして、大切な情報を見逃すまいと目を光らせている。お陰様で視力は0.1ない。メガネ歴十うん年だ。ただの遺伝かもしれないが。

それはさておき、そんな奴がシラバスをぱらぱらーっと眺めたとき、情報リテラシーの文字に目を止めないわけがない。そう、今日という日を、5限の授業を、情報リテラシーの講義を、表には出さないものの内心ひっそりと楽しみにしていたのだ!

楽しみにし過ぎて、授業開始10分前に大講に到着してしまった。なんと珍しい。いつも通り端の席に直行する。腰を下ろすと同時にスマホTwitterを開きiPhone 5sの画面をスクロールするという動作をそつなくこなす。何気ないけれど無駄な動きなんて1ミリもないくらい、身体に染み込んだ熟練の技だ。なにせこの道7年目ですから。どやぁ。

 

気付いたら先生が来ていた。いや、教授と呼ぶのか?大学のシステムはまだよくわからない。とりあえず、これから講義して下さる方がいらっしゃった。スクリーン上の情報によると、なんらかの会社の代表取締役らしい。偉そう。スマホを机の上に伏せノートをとる準備をする。柔和な笑顔を見せながら、彼は僕らを和ませるように笑いを交えながら話し出す。

情報リテラシー「論」なのか、ふんふん。「論」が付いてれば検索し易そうだしな、ふんふん。なんだその大量のiPhone……使ってないなら僕におくれよ。そろそろ5s卒業させてくれよ。

なんと。リアルタイムでコメントをスクリーン上にシェアしちゃうんですか。ぅわお。まあ、僕のTwitterはリアルの知り合いとは繋がってないからTwitterでもなんら問題無いんだけども。こっちは匿名で発言できるしな、スベっても怪我しないぜ、良き良き。

って、もう質問してる奴がいやがる。上手いこと言おうと考えてたら先越されたわぁ、うわぁ、なんか負けた気がするぅ、発言する気失せたわぁ。

なんて思いつつも拾えるネタは無いかとレーダーの感度を上げる僕。普通の百何人規模の授業だったら、僕みたいなただの無害なボッチの発言で笑いを取れることなんてありえんからな。さすが日本。そんな日本好きだけど。

へ、なんと。レポートは世界中に大公開前提で書くんすか。いやぁ、こんな凝ったの見せられたら対抗心滾りますねぇ、ふんふん。あ、今日は書かなくていいの。じゃあ1週間でじっくり綿密なプランを考えてやろ。それで検索上位に現れちゃったりして、授業で紹介されちゃったりして、他学生に認知されちゃったりして、ぐふふふふ。悪くないぞよ。

て、ロボホン……無視しないであげて……面白いから……ったくよこたんは憎めないな。こういう人は敵ができないんだろうな、直ぐ壁を築く僕と違って。ネット上で人間関係つくるのが上手な人は、リアルでも上手なんだろうな。いや逆か?リアルで上手だからネット上でも上手くいくのか?どっちが先とかは関係ないか。そういう人は、なんていうか、こう、近づきやすい上に誠実そうな雰囲気を纏ってるんだろうな。よこたんみたいに、僕と違って。まずニックネームからしてどうぞ仲良くしてして下さい〜感があるもんな。僕もなんか考えるか。思いついたところで、呼んでもらえるような友人が今のところいないのが難点だが。

よこたんが寄せられた質問に一通り答えたところで授業終了の時刻となった。チャイムは鳴らない。そういう学校なのだ。今日分かったことは、エアコンは大講では操作出来ないことと、試験を舐めたらあかんということだった気がする。カリキュラムによると第1回目の講義は「情報リテラシーを学ぶ意味」なんて書いてあったが、そんな話を彼はなさっていただろうか。僕は記憶にございません。全部ロボホンのせいだ。オチを持ってきやがって、このこの。つまるところ情報リテラシーを高めた方が身の為だ、ということなのだろう。恐らく。

 

ロボホンにちょっかいを出すでもなく、スマホコレクションを眺めるでもなく、僕の1日のノルマが終わったので帰路につく。自転車を漕ぎながら考えた。この全人類とシェア型のレポート課題は、人と必要以上に関わることを避けてきた僕にとってキソゾウキソゾウなんかよりかなり精力を注ぐ必要があるなと。なにせ彼の言うとおり、ネット上に公開するなら下手なことは書けないし、少なくともよこたんという人様に確実に呼んでいただくことを前提としているから、言葉遣いや文章の構成だってそこそこしっかりしていなければカッコがつかない。持ち合わせている日本語が少ないのが嘆かわしいな僕は、ふんふん。本、読もうかな。

彼は今夜どこで眠るんだろうか。僕がブログを書いた暁には、彼のホームページのURL http://yokotashurin.comを貼るのを忘れないようにしよう。それで評価が上がるかもしれないのだから。